きみに言いたいことなど、何も

 

 

こんばんは〜
ひどい台風が夏を連れて行ってしまって 急に秋がやってきたけれど、みんな 元気?なんか今年は平成最後の夏やったらしいよね〜 わたし、夏はだいすきなんだけど今年は生命の危機を感じる暑さだったから、平成が終わるのと わたしが終わるのどっちが先か?みたいなところあったな

 

 

 

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じつはわたし、今年の夏に成人してたんですけど 今までのなかでいちばん幸せな誕生日だったよ〜! 友人各位から、紅茶やチョコレートやミステリー小説、おすすめのアルバム、イヤリングにネックレスにアイシャドウにマニキュアに… めちゃくちゃたくさんプレ🎁をもらって マジビッグラブだった…☺️


それでね、1年くらい前のブログに 自主制作したいっていうのを書いてたと思うんだけど…

 

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作りました〜ZINE!
20歳になってしまったし、10代のわたしがやりたいと思ってたことを消化することからはじめるかー って考えて、夏休み始まっていちばんさいしょに取りかかったよ
大学のパソコン室で印刷してホチキスで留めただけの簡単仕様なんだけどね 短歌23首と詩を3編、それから1年間撮りためた写真を組み合わせてできあがりました〜(ワ〜)

 

同じゼミの友人がよみたいって言ってくれて一部渡したんだけど、この間すっごいながい手紙で感想をくれて!(もうこの時点ですでにメチャクチャうれしい)

「あかねちゃんの短歌で、心がスーッと凪いだように思います」って書いてくれていたのが死ぬほどうれしかった… ☺️ラブレターみたいで照れたし、4日くらい思い出してニコニコして過ごせたよ〜☺️こんな感じでわたしはメチャ良い夏を過ごしてたよ

 

 

 

 


さて、わたしの個人的うれしいね話が長引いてしまったけど 本日のメインは、この前買ったSano ibukiさんのアルバム「EMBLEM」のこと!


Sano ibukiさんという すばらしいシンガーソングライターに出会ってから、丸一年が経とうとしてるんですけど………お恥ずかしい話、たった一年しかわたしはSanoさんのことを知らないのだけど、秋と冬と春と夏のあいだ 何度も何度もSanoさんの歌をきいて、何度も何度も心のなかで彼の声を転がし続けてきたんです


ほんとうに、ほんとうにね、EMBLEMがあまりにもすてきで このきもちを新鮮なまま残しておきたいと思ったので、かなり長くなるとおもうけどお付き合いよろしくね

 

 

 

 

tower.jp

 


見て。

デザインが…デザインがすてき〜〜( ; ; )タワレコから薄っぺらい段ボール箱が届いたとき、むしるように急いで開けて 開けたはいいけどデザインの美しさで胸がいっぱいになってしまって。その当日は曲をまったく聴けなかった!

これから物語がはじまるんじゃないかってわくわくするようなブックレット。ケースを開けたら中におさまってる月が光ってて…わ~もうこんなの聴く前から完全優勝してたよ~

 


1.sentimental
いきなり圧倒される。ピンと張った糸みたいな声!
最初の「あぁ、揺れたカーテンの向こう側へ」だけで、ブワッと秋の風に包まれてしまう感覚がある。懐かしいような、泣きたくなるような…こころの奥底、原風景をみている感じだ

カーテン、雲、風、幻、火花、残像の影、窓靄の光 歌詞に出てくるぜんぶが揺れたり消えたりしてしまうもの、儚いものなのが ものすごく考え抜かれてできてるんだな…って感動しました。美しい〜

 

ブックレット冒頭の英語の詩、抽象的で断片的にしか理解できていないのがめちゃくちゃ悔しいのだけど。
"Beyond the regret and heartache I imagine the dey when we'll meet again."
「後悔や悲しみを超えて、僕たちがまた会う日のことを思い浮かべてる」(かな?)

このアルバムのなかに何回も出てくる「後悔」や「痛み」ということば。sentimentalのなかにも そんな表現があるね。残像の影のように実体のないものでありながら 現在の自分を縛りつけている後悔の影、その「影からの解放」はひとつのテーマになっているのかな、という印象を受けました
アルバムのリード曲として、まっすぐで 芯のある Sanoさんらしい一曲、胸のど真ん中を 最高速度で掻っ攫われていった!

 

※以下9月19日追記

ブログを読んでくださった方から、ブックレットの詩の訳を教えていただいて 本気でぞくぞくしたので追記させてください

(権利的に詩を丸々載せるのアウトかもと思うので省略  これからも いろいろアウトだったら指摘してほしい…)

 

ある意味ほんとうに怖いんですけど、上に引用した部分の詩、実は「そうやって何度も挫折をして そのときがいつだってここで待っているから どこかでまた会おう(出会ったころのように、と続く)」だった

というか、この英語の詩自体が「梟」の歌詞を訳した一部だった。やばい、ガチの鳥肌が立っちゃった。

 

梟の存在感はすごくて 聴いたらすぐだいすきになった。ライブで聴いたときは弾き語りでこんなにかっこいい曲があるんだって目が釘付けになった。わたしはEMBLEM以外のCDは持っていないし、今は聴くことはできないけれど この梟という曲に心底惚れているんです。今回のアルバムの曲が発表されたとき、梟が入っていないことが自分でもびっくりするくらいショックだった。

その梟がこんなところに そっと隠れているなんて分からないじゃん。いや、隠れているっていうより、なんかもっと静かに堂々と佇んでいたと言う方が合ってるかもしれない。ほんとに梟みたいだね

どこか吹っ切ったような潔さがあって、次の世界へ軽やかに羽ばたいてゆく姿が見えるようですきです。後悔との決別、大切なひとのこと、実は抱えて続けている不安とそれを振り払う強い意志、別れと出会い。アルバムはひとつの物語をみているようだったけど、その案内役として選ばれているのが 曲としては収録されていない梟だったんだ。

 

うわ~~、もう一気に視界が開けた。これを書きながらなんかいま泣きそう

まとめに書くようなことを一曲目の感想に書いちゃったな

※ここまで追記

 

 


2.moonlight
ライブハウスで聴いたとき、一曲めがmoonlightで 会場中が呼吸を忘れてSanoさんの声とギターの音に集中していたのを覚えてる。小さい声でも、ひとことひとことが頭のなかに直接響いてくる感じがするんです。特徴的に研ぎ澄まされた 空気を震わせていく声にほんとに一瞬で引き込まれたよ

 

アルバムに入ってるこの曲は、波音のするMV版とはまた違って(そういえばYouTubeのMV、いつのまにか無くなってる?)安心する大きな膜のなかにいて、そこで共鳴してるみたいな広がりのある音質にパワーアップしていたね。MV版もアルバム版も、どっちがいいって決められないくらい どっちもだいすきだな


月も、猫も、信号の色も、夜の闇も、わたしだって見ているはずなのに Sanoさんの目で見ている世界はこんなに違うのかと思い知らされるくらい、どこまでも繊細で。わたしはあんまり夜中外を出歩かないタイプなんだけど、moonlightを聴きながら夜の町を歩いたら気持ちいいだろうな~

 

 

 

3.魔法
個人的にだけど、とても思い出深い一曲!
室井さんのツアー From Talkie to Talkieのとき(ダジャレみたいになっちゃった)にはじめて聴いたんだけど…あのね、あんまり なんでもかんでもこの言葉を使いたくはないとは思っているけれど、これはほんものの魔法としか言いようがない。魔法です。

 

公演後にSanoさんと物販でお話ししたとき、なにげなく握手を求めたら両手でわたしの右手を包んでくださって、そのまま「どの曲が一番よかった?」と聞かれて。SanoさんはMCのとき何度も「今日は魔法にかかっていってね」とおっしゃっていたのが印象的だったからわたしはこの曲を答えたんだけど 「今度ね、魔法のMVが出るから、そしたらたくさん聴いてやってね」と教えてくださったSanoさんの声が いまでも耳に残ってるよ

(というか、あの日、Sanoさんの演奏はもちろん すべての曲、すべての出演者の方が最高だったから、ほんとうに演奏から会話の何から何まで、頭のなかで再現できるくらい鮮明に覚えてる!あれと同じ気持ちはもう一生味わえないかもしれない…)

 

その後 公開されたMVはとっても素敵で、魔法はシングルになって。わたしも、関東に住んでるやさしい友人のご厚意で代行してもらって ぶじ手元に魔法がやってきた!(3月に東京にいったとき、自分でも3枚追加で買っちゃった)どんなにすきでも手にとって触ることができない存在である音楽を 形あるものとして持つことができるのってほんとにうれしいことだよね  そういう点でなんでもCD買うのやめられないし、「魔法」はそれ自体に魔法の力がこもってるみたいな気がしてやたらと買ってしまった


Sanoさんは、「もし魔法が解けてしまったら、また歌を聴きにきて 何度でも魔法にかかりにきてね」とおっしゃっていたけど、あれから今までの間 ずーっと魔法、解けていないよ

 

 

 

 

4.シオン
ひたすら歌詞の美しさに惹かれる。Sanoさんのつくる歌詞にでてくる「貴方」とか「君」って、すごく大切に思っているのに いつもどこか物理的な距離があるような気がしてて、それが聴いているときに胸にフッとかすめていくさみしい感じの理由だと思う。

シオンは、ギターで奏でるシンプルな音色が Sanoさんの声の良さを引き立ててるなあ  Sanoさんの声ってほんとうに不思議な質感をしていて、耳に柔らかく入ってくるのに やすりで荒く仕上げたような素朴さがある。孤独だけれど淋しくはなく、あたたかさの中に確かな冷たさが同居している。

 

シオンの花言葉が「追憶」「遠方にある人を思う」だって知ったとき、意味わかんないけどわたし、その場でボロボロ泣いちゃったんだなぁ…(笑)Sanoさんは音楽を聴いてるひと、そのひとりひとりに向けて歌ってくれているんだ、ということ、その証明みたいなこの曲がいとしくて堪らなくなった

 

 

 

5.スイマー
うーんカッコいい〜〜!なんてエネルギッシュで勇気がでる曲なんだ!ドラムが最高にイケてる、メッチャノリノリになれる。MVが出たとき「やっぱりSanoさんの音楽ってめちゃくちゃ信頼できる……!」って、漠然とだけどたしかにそういう気持ちが生まれた~!

だって、「致死率100%の海を越えてゆけ」ってすごい歌詞だとおもう。強気で、迷いがなくて、輝かしい。もちろん怖くないわけないんだけど、自分をさらに奮い立てるように 決意が前面に現れてる。しかも「スイマー」というタイトルが指すのは、自力で、自分の力だけを信じて波をかき分けて進むということ。燈みたいだった覚悟が眩しい太陽になって、敗北の日々も迎えにいくんだよ……!

身一つ、ギター 一本だけを携えてうたうSanoさんの洗練された強さを凝縮している。

 

わたしね、「夜に囲まれた迷子を照らしていた 理想の星が輝く方へ向かった」って歌詞がものすごく好きです。聴きながら、Sanoさんのことみたいだと思った。なんだかSanoさんて北極星のようなひとだと思うことがあって。わたしが勝手に抱いてたイメージが曲のなかでカッチリ ハマった感じがしました。美しい方へ 信じる方へ、少しもぶれずにどんどん進んでいくSanoさんの姿はいつも光って見える。悩んだり不安になったりして薄暗く濁ってゆく世界で 道標になってくれるようなスイマー、これからくりかえし聴いていくうちにもっと特別な一曲になっていきそう

 

そしてMVのコメントに「米津玄師+BUNPのボーカル+菅田将暉おいしくるメロンパン」っていうのがあったけど、いや、いやいやいや………そんっなに いろいろ足すならもう完全に別物だよ、ふつうに「いい声!」って書いてくれればいいやろ!おい!良さを!認めろ〜!とおもいましたね…!(笑)

 

 

 

6.finlay
スイマーからの流れがさいこうに良い アップテンポで、体温がパッと上がる高揚感。でも、いちばん切実で 胸にグッサリ刺さった。

 

幾らでも使えた魔法なんだか虚しく 呪われた記憶もないのに規制されてる


もちろんSanoさんが意図した意味ではないかもしれないことは分かっているけど、身に覚えのある現象だな…とおもう。昔は 自分はなんにでもなれるという根拠のない大きな自信があったはずなのに、だれかに何気なく言われたことばや なんでもないような出来事に よっていつのまにか奪われているこころの自由。自分なんて輝けないって思っているのに、輝きたくて仕方ない、星がいのちを燃やしながら輝くように 自分自身が光になりたいって思うきもち……その本質的な姿は、身を焦がすほどのあこがれだ  


Sanoさんだって、最初から北極星みたいだったわけじゃないんだよな〜と思った。葛藤や弱い心が語られるから、「弾け飛んだ光はfinlay」って歌詞が一層きらきら光って降ってくるんだよな

 

あと「君は僕だった」って締め方があまりに好きすぎるから、懐紙につつんでお守りにしたい

 

 

 


7.春霞
春霞って、冬から春になるときに立つ霞のことで 遠くの景色が見えづらくなる現象のことなんだね
この曲を聴いていると、まだSanoさんの歌を知らなかった時代のわたしまで勝手に心がタイムスリップして なぜかモヤモヤした気分になっていたんだけど、ことばの意味を知って少し理解できた気がする。
高校のころ、毎日毎日将来のことが心配でたまらなかった時期があって。たった半年後に自分がどこで誰と何をしてるのかもわからなくて、仲のいい友人たちと仲がいいままいられるのか、ということがほんとうに不安だったんです。春霞って卒業の歌なんでしょう。霞がかかってしまったように行く先が見えない不安と、それでも持たずにはいられない未来への期待の歌。

 

泣いてた頃の思い出とかどうでもよくなっていた 今ここにあるのは楽しく笑ってた日々だけ

遣る瀬無い想いとか 不安や後悔はいつか 忘れてしまうものだから涙は溢れてくるのかな

 

とってもほっとする歌詞だ~  つらかった思い出も、いま抱えてるもやもやしたきもちも みんないつかは大丈夫になるよ、とうたってくれるこの曲は 聴いている現在だけじゃなく、過去のわたしでさえ支えて肯定してくれる安らかさを感じる

 


Sanoさんの曲を聴くのは、実はものすごく疲れる。それは決して悪い意味じゃなく 曲に、声に込められているパワーがものすごく強いってことなんですけど。以前キャスで「春霞を歌うとすごい疲れる」とおっしゃってたのを覚えているんだけど、たぶん同じなんだと思う。こころを削り出して磨くように作られて 歌われる曲、それを聴くと 同じだけこころを消費する。作った側のきもちを こんなにはっきり自分の身体や精神のなかに再現できるなんて感覚、はじめてで うれしかった…!

 

 


Sanoさん、どうしてもっと早く出会えなかったんだろう…ってこの一年何回もそんなことを考えては悶々としてた…だけどやっぱり音楽には ベストな出会いの時期というものが絶対に存在すると思っていて、わたしにとってはそれが一年前で正しかったんじゃないかとおもうな!(でもやっぱりもっと前から…というきもちはもちろんある!)

 

Sano ibukiさんの音楽は果てしなく誠実だ。これから先、こんどは どんな魔法をかけてくれるんだろう!とっても楽しみだし、Sanoさんが全身全霊で向き合っている音楽を こちらも100パーセントでうけとっていきたいね というきもち!すてきなアルバムをありがとう〜!☺️

 

 

 

 
ハ〜 まとまらなくてメチャクチャ長くなった〜読んでくれたひとはおつかれさま〜

このブログ、いったいどんな層が読んでくれてるのか割と謎なんだけど 毎日チョコチョコアクセスがあるっぽくてうれしい限りです

わたしとしては、「誰も聴いてないんじゃないかとおもうような夜中3時のラジオ」とか「理科室の奥のテーブルに、授業の度にこっそり描きつづけてるイラスト」とか そういう感じ(どういう感じ?)をめざしてるので かなりいい線いってる!  17歳のときからはじめて今年で丸2年のこのブログだけど、これからもボチボチやっていくので 読んでくれてるひとはよろしくおねがいしますね!

今晩のお別れは KOTORIの「シャンプー」で。
夏は終わってしまったけど、シャンプーがかかると立ち所に辺りは熱気に包まれ、入道雲がもくもくしはじめるよ〜!
それでは、もう少し秋が深まったころにまたお会いしましょう〜

 

 

 

 

♪僕の右手と君の左手
重なり合って強くなった日
髪を乾かす君のにおいが
僕を少し幸せにしたんだ
忘れていくんだ